速読法の目安は文庫本一冊30分

まず、どのくらいの速さで本を読むのが可能になるかを知っておく事が、速読法を身につける上でとても重要です。

 

速読法というもの自体を理解するには、目安となるものを知ることが必要でしょう。それを知った上で、それが今の自分とどれだけ違い、速読法を身につけることでどれだけ時間を短縮し、自由な時間をどれだけ持てるのかという事がわかれば、それを身につける事に意欲的にもなるはずです。そういう意味でも、ある程度の目安というのは知っておく方がよいでしょう。

 

速読法において、文庫本一冊を30分で読むというのが、基本的な読書スピードです。200ページ以上の文章を30分ですべて読み終え、その中身を理解し、さらに楽しむというのは、たやすい事ではありません。しかし、速読法においては、これが平均的なスピードだと言えるでしょう。

 

ここで注意したいのが、この30分間の読書スタイルです。単純に流し読みするだけでは意味がないですよね。内容をしっかりと頭に入れておかなければ、本を読む意味がなくなってしまいます。それに、本そのものを楽しむための物語であれば特に、楽しめなければ読書の意義が問われることになります。それぞれの本の用途をしっかりと満たした上で、格段に読書スピードを上げる事に、速読法の意味が存在するのです。

 

文庫本サイズを読むのにかかる平均的な速度は、およそ2時間だと言われています。もちろん、一言で文庫本といっても、中身がほとんどなかったり、行間が開いていたり、文字が大きかったりと、差があるのが事実です。文字数に関して言えば、多目なものだと10万文字くらいです。5万文字程度であればかなり少ないと言えるでしょう。平均8~9万文字くらいといったところでしょうか。30分でこれだけの文字数を読みこなすことができれば、立派な速読法マスターだと言えます。