速読のコツその3 「読む」と「理解する」を同時に

読むことと理解する事を同時に処理するのが、速読法のコツだと言えます。速読法というのは、文章を読むのがいかに早いか、そして内容を理解するのがいかに早いか、という2点を同時にこなさなければなりませんよね。そのため、この2つを効率よくトレーニングし、併用するという点こそが、速読法において重要だと言えます。

 

早く読むこと自体は、トレーニング次第ですぐに身に着けることができます。文字を見て、それを認識し、認識した文字を記憶するのです。ここまでは、割と容易にできます。
そして、これを早くするのには、慣れればよいだけです。本をどんどん読むことで、自然と早さは身に着くものです。

 

しかし、一筋縄ではいかないのが、理解を速めるという点です。一度読んで理解し、理解したら再び読む、という方法は、速読ではないのです。読みながら理解していく事を前提として、さらにその速度までもを上げていくというのが、速読法なのです。

 

読みながら理解するというのを感覚的に言うと、頭と目を切り離すようなものでしょうか。目で追った文を、頭の中の記憶に繋いでから放り込まず、一旦、目の辺りに文字をストックしていくような感覚で読み進め、区切りが来たら一気に頭に流し込むようなイメージで読んでいきます。そして次のセンテンスを読んでいる間に、頭の中では前のセンテンスの理解をしていく、といった感じです。

 

つまり、頭の方は別の事を考えるというのが、速読法のコツと言えるわけです。詰まりやすいのは、リアルタイムで読む箇所を完全に理解しようとするからなのです。ならば、読み進める一方で少し前の文を考え理解する、というやり方をすることで、仮に内容面で詰まったとしても読み進める事ができるでしょう。多少詰まっても、読んでいる間と理解する時間が同時なので、時間はあるわけです。