速読のコツその2 整理はきちんと
速読法において、本を理解するということは非常に重要です。速読法の持つ大きな役割は、しっかりと本の中身を把握しながら、すばやく文章を読み進めて行くという事です。
その一方、ある程度速読法をマスターしてくると、弊害とまではいえませんが、気をつける必要がある点がひとつ浮き彫りになります。
それは、本の整理が困難になってしまうという事です。
読書が趣味であったり、多数の本を扱う職業に就いているような場合、速読を習得してしまうと、一日の間に読む本の量がかなり増えることになるでしょう。そうなれば、50冊もの本を1週間で読む事も決して不可能ではなく、数として十分あり得るのです。もっと多い可能性すらあります。
こうなると、家の中が相当な数の本で埋め尽くされてくると思います。1年間で読破した本を全て家においておくとなれば、想像しただけでもとんでもない数字になる事がわかりますよね。もし仮に住んでいるのが書庫のある家だとしても、やはり追いつかない数字になることが予測できます。本があまりにも増えてしまうと、資料など読み返す必要があっても、その本を探すだけでも苦労します。本を探す作業に時間を費やしてしまうようでは、速読をマスターした意味がなくなってしまいます。
速読法を学ぶ上で必須なのは、本の整理なのです。本を管理しやすくするには、本のしまい場所が一目でわかるような見取り図や表を作っておくのが良いでしょう。本の整理をしっかり行えば、速読法も活きてくるというものです。読書の虫という人の大半は、整理になど時間をかけたくないと思うかもしれませんが、しっかりやることをお勧めします。