速読のデメリットその1 消耗

速読法の技術は、基本的にはメリットだらけです。本を速く読めるということは、文章を早く読む事ができるだけでなく、集中力も向上した状態です。よって、日常生活、仕事、勉強などの多方面で、その効果が発揮されます。

 

しかし、残念ながら速読法にも存在するのがデメリットです。速読法というのは、体力にも非常に負担がかかる技術です。

 

ほとんどの人が経験しているとは思いますが、本を速く読むのは、非常に疲れます。体力だけでなく、精神力までも消耗するので、特に目の状態はとても疲れています。慣れるまでの苦労ははかり知れません。

 

日常生活に、これらの消耗が影響を及ぼしてしまうというのが、速読法の持つデメリットのひとつです。慣れてしまえば大した問題ではありませんが、慣れるまでの時間はどうしても体力を消耗する事になります。特に、状況によっては目の疲れが深刻化するケースもあるでしょう。かすみ目やものもらいといった、眼病の原因にもなり得るのです。

 

そのような状態にならない為には、まず速読をしすぎない事と、本を読みすぎない事が必要です。早い話が、無理をしてはいけないという事ですね。慣れるまでの訓練には一日30分程度の時間をかければ十分だと思います。そして少しずつ慣らしていけば、極端に疲れたりもせずに済むでしょう。

 

速読法が、体力の消耗や目の疲労を引き起こす代償として、本を速く読める技術を得られるものだというわけではありません。読むスピードが、徐々に自然な形で上がっていくというものです。ですから、最初から速読をこなしている気になるのではなく、少しずつ段階を踏んで慣らしていく方がよいのです。