速読のメリットその3 集中力
集中力の強化というのも、速読法のメリットとして挙げられます。というのも、集中力が一定以上ないと速読法の能力が発揮できないからです。速読法を身につけるために必要なのは、それだけ集中力を高めるということでもあるのです。
何事に対しても同じことが言えます、集中力のある人とない人では、行動、作業の効率が全く違ってきます。最もな例として挙げられるのが、受験勉強です。
例えば、学校から帰宅したのが午後6時だとします。夕食を取り、お風呂に入り、自分の部屋に戻ったのが8時でした。では8時から、勉強を4時間するものとしましょう。ここで、集中力がなければ、勉強するのにも非常に効率が悪く、無駄に時間を費やしていきます。とりあえず机に向かい、問題集を解き始めます。しかし集中力がなければ、30分が限度です。
30分勉強した後、ひとまず休憩として一度机を離れ、コタツに入ってテレビを見ます。そこで無駄な時間を30分ほど過ごします。その後再び机に向かいますが、また30分程度で集中力がなくなり、再度休憩します。今度は小腹が減り、その食欲を満たすための休憩として、1時間を費やしてしまいました。その後改めて机に向かいますが、満腹になった事で今度は眠くなってきます。結局、しっかりと勉強したのは、4時間のうちわずか2時間未満という事になりました。
このような状態は、多くの学生に起こり得るようです。集中力が持続しなければ、勉強がはかどらないのは当然です。それでは、速読法で集中力を鍛えている人ではどうでしょう。勉強に励むために、同じ4時間という時間をほぼフルに使用しているはずです。ここでは同じ時間を通じて、勉強量の差は倍以上に開いてしまうのです。