ケータイの速読法

今、10代~20代の若年層が最も文章を読む機会としては、おそらくダントツでケータイのメールが多いのではないでしょうか。友人同士や恋人同士のメールのやり取り、あるいはメールマガジンなど、中には一日の大半の過ごし方がメールのやり取りだという人もいるくらい、ケータイのメールは日本だけでなく、世界に浸透しきっています。このケータイのメールに関しての速読法をも身につける事が、速読法を極めるという事なのかもしれません。

 

そんなケータイメールの速読法としては、基本的にはいかに速く読むか、というのではなく、いかに素早く主文を捉えるかということです。ケータイのメールの特徴として挙げられるのが、文章のデコレーションと簡素化です。これはチャットや速報性の高い掲示板にも言えるのですが、好ましいとされているのは、難しい言葉は使わず、打ち込む文章も長くせず、できるだけ一画面に収まるような文章です。そんな中で速読法があまり役立つようには思えないのですが、実際そうとは限りません。ここで重要になってくるのは、いかに速く主文を見つけ、そして書いた人物の意図を理解するか、という事なのです。

 

メールマガジンの場合は、逆に無駄に長くて必要ない部分が多いですね。画面をスライドさせながら読んでいくことに慣れておけば、速読できるようになります。画面が動く中で文字を捉えるために必要なのは、動体視力や空間把握能力です。センスもありますが、文字単位で素早く理解することが、下に流れていく文章を理解できるかという点においては重要です。これと同様のことがケータイ小説などにも言えます。