速読のメリットその1 時間

速読法はわずかな時間で身につくような単純な技術ではありません。その技術を身につけていくには、より多くの本を読み、速読を意識する事が必要なのです。当然のことながら、なぜそこまでして速読法を身につける人が多いかといえば、速読法にそれに値するだけのメリットがあるからなのです。ここにいくつかのメリットをご紹介していきましょう。

 

まず、時間の短縮というのが一番のメリットといえるでしょう。一冊の本を読むのにかかる時間は通常、どれくらいなのでしょうか。もちろん、その本の分厚さの違いがあるので、ここでは250ページ程度の文庫本ということにします。

 

これくらいの文量だと、一般的には大体2~3時間を要してしまうようです。もう少し早く読みきるために一気に読めばよいのですが、果たしてそこまで集中力が持続するかというと、難しいのではないでしょうか。それこそ、時が経つのも忘れる位、その世界に入り込んでしまえば話は別でしょうが、ある程度は休憩しつつ読み進めていく、というのが多くの人のもつ感覚でしょう。

 

では、仮に速読法を身につけたとして、一体どの位時間を短縮できるのでしょう。早い人だと、この量を読み終えるのにかかる時間は30分程度のようです。もちろん、内容はしっかり把握し、堪能した上での30分です。一般的に2時間かかるものをわずか30分ともなると、驚異的な時間短縮だといえます。

 

速読法で浮かした1時間30分が、自由時間となるのです。睡眠時間を増やしてもよいでしょう。別の趣味に時間を費やしてもよいでしょう。さらにまた別の本を読んでもよいでしょう。趣味が読書の人ならば、同じ厚さの本をあともう3冊読むことができます。つまり、同じ時間で1冊しか読めなかったのに、読める本の数が4冊にアップするのです。これこそが、最大のメリットと言えるのではないでしょうか。