速読のコツその1 無駄を省く
速読法を学ぶ人の中に少なくないのが、独学、教室、通信教育や教材など、どれを試してみてもなかなか上手くいかないという人です。それは、単純に速読法のセンスがない、とも言えるでしょう。しかし、いきなりそのように認識することはありません。センスに頼る部分があまり多くないのが速読法であり、どちらかといえば行動や癖が効率を損なうために上手くいかない、というケースがほとんどです。
では、速読法を学ぶ上で上手くいかない原因を引き起こす癖や行動には、どのようなものがあるのでしょう。まず、首を動かしながら本を読む癖などが、よくあるパターンとして挙げられます。この癖があると、読書する時に視界がぶれやすいため、読むスピードがなかなか上がらないわけです。また、読書の時間がある程度経過すると首が疲れて、読書を長時間続けるのが困難になります。脳に繋がる様々な神経が首に集まっているので、首の疲労が吐き気やめまいを引き起こし、読書を続けられなくなるのです。
これ以外にも、読み返す癖というのも挙げられます。内容をより深く把握するために読み返すだけなら、特に問題にはなりません。しかし、これが癖になっていると、既に内容を把握している文章を、無意識のうちにまた読み直してしまうのです。これはタイムロスとしては大きいのです。
さらに、音読してしまうというケースもあり、小学生くらいの子供によく見られます。声に出して読むと、必然的に読書スピードは落ちてしまいます。もちろん、音読もたくさんのメリットを持っているのですが、速読を学ばせるのであれば、目読させるようにしてください。